第3回イスタサロンを開催しました
スカイプで参加や会員外の方の参加もありました。
今後もスカイプ利用や会員外の方へのご案内もしていきたいと思います。
■タイトル: ルクレティウス・ダヴィンチ・寺田寅彦-科学の始まり
■発表者 : 高木隆司 (イスタ理事長)
■概要:
ルクレティウスは、紀元前のローマの哲学者で世の中における因果関係を神の支配を排除して説明し、「物の本質について」という本を書いた。これが、ダヴィンチや寺田寅彦に影響を与えました。
蛇足ですが、寺田寅彦はダヴィンチについてあまり論じていないが、この2人には他にも共通点があります。大発見をしながら、自分の手柄になっていないということです。
ダヴィンチは、ガリレイによる物体の自由落下の法則を発見したが、手記に書いただけで、学会という組織がなかったので無視されていた。寺田寅彦は、結晶面におけるX線の反射の法則(ブラッグ反射と呼ばれる)を発見し、雑誌Natureに掲載されたが 、それはブラッグよりも3か月後だったので、ブラッグがノーベル賞をもらった。
ところで、当時郵便物がヨーロッパに届くのに数か月かかっていたので、寺田の発見の方が早かった可能性が高い。このことが、彼のその後の活動方針を決定した。すなわち、西洋を追うことをせず、日本独自の学問を追求することを始めた。
蛇足ですが、イギリスのキャベンディッシュも、電気に関するオームの法則(電圧と電流の関係)や、クーロンの法則(電荷間の力と距離の関係)を発見しながら、公表しなかったので、自分の手柄にならなかった(彼は貴族であり、働くことはせず、知識追求以外の欲望を一切持たなかった)。
■開催要領:
・日時 2018年9月8日(土) 15時開催
(13時30分からの事務局会議に引き続きの開催となります)
・場所 イスタ事務所(埼玉県朝霞市)
・Skype参加OK
・イスタ会員以外の方の参加もOK
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